理事長の澤嶋です。
東京世田谷で17年間パソコン教室を経営してきました。
開業当初「教室を経営しているとそのうち口コミだけで生徒が集まる」という話を聞いたことがあります。
パソコン教室は、親切に教えてあげれば生徒が勝手にクチコミが広げてくれるので
集客費用をかけなくても生徒が増える、といっていうわけです。
そんな上手い話しはあるのでしょうか?
パソコン教室は通ってみないとわからない
口コミで大事なのは、まず生徒側の心理をよく読むことです。
パソコン教室は通ってみないと本当の良さがわかりませんので、
知り合いから「あそこの教室すごく良かった」と聞けば、それが身内に近い人ほど信用するでしょう。
私の教室でも、口コミや紹介で入会する方も実際います。
月によりますが、入会者の1割~2割程度です。
口コミの落とし穴
口コミはある程度の生徒数がないと、そもそも発生しにくいし数も集まりません。
ですから、開業当初はそれを計算に含めるほどの数値にはなりません。
口コミの爆発力というのは、実はすごい可能性を秘めていますが
生徒数が少ないうちは、ボーナス程度に考えたほうが良さそうです。
悪コミに注意
それよりも、開業当初は運営スキルの少なさで、
クレームや不満が出てしまい口コミどころか「悪コミ」が発生することがあります。
気を付けていても、理不尽な生徒からクレームを言われることもあります。
こんな偉そうなことを言っておりますが、
私は、何度も警察沙汰になったり罵声を浴びたり(浴びさせたり…)と感情的になったこともあります 笑
今になっては笑い話ですが、もちろんよろしいことではありません!
クレーム対策に関しては、予想できる部分はマニュアルで対応、
後は日頃からの対応力で回避したり発生を抑えるべきものなので、
気を遣いすぎて無駄なサービスをしないように気をつけたいものです。
スタッフが複数いるときには注意
講師が社長一人、というときには気にしませんが、
他にも講師が複数いる場合には、スタッフによって生徒対応が偏らないように、
マニュアルなどを作って対処することをお勧めします。
「あの先生はいいって言ってましたよ」などと、講師によって対応が違うと
クレームや不満に発展します。
しかし接客していると、さまざまな考えの方がいらっしゃいますので
マニュアル通りにいくとは限りません。
スタッフには、どこからどこまで、という責任の範囲を理解してもらい
一線を超えそうなときには社長が対応するような体制がベストです。
この、一線を超えそうなとき、というのがポイントで
何から何まで社長が対応するのは、スタッフの責任感もスキルもつぶしてしまいますので教室が発展しません。
スタッフが安心して対応できるような環境を整えてあげることが大事になってきます。
口コミを発生させるためには
常日頃から、お客様に感動してもらえる、役に立ってもらえるサービスをしていくことが前提ですが、
自ら口コミを誘発するような行動をとることも必要です。
よくあるのは、紹介キャンペーンを行う。
紹介カードを作って、紹介者も紹介された方にも特典を付ける、などといったことはすぐ思いつきますよね。
これは口コミとは少し違いますが、良い教室だと思っている方なら、お客さんを紹介してくれる可能性が高いので
行動を起こしてくれるかもしれません。
ただ、この手法は紹介した方にもリスクがあります。
自分は気に入っているパソコン教室でも、紹介した方が気に入るかはわかりません。
せっかくキャンペーンを行っても先生が積極的にお願いしないと不発になることも考えられます。
手軽なのは、ネットでの口コミです。
お勧めは、エキテン!や、Google Mapへの口コミ投稿を生徒にお願いすること。
最近は手軽にスマホから調べることができますから
口コミをみた方が、問い合わせをしてくる可能性があります。
また、生徒さんにアンケートをとり、その内容をWebに掲載することで
さらに訴求力を高めて集客に役立てます。
前者と比べて、後者は紹介する方のリスクが低い点がメリットです。
最後に
いかがでしょうか?
パソコン教室は通ってみないと良さがわからないため、
あなたの教室に興味があっても、それ同等に不安も抱えています。
口コミは使い方次第で大変有効な集客手段となります。
自然発生よりも行動に起こすことで、より効果が高まります。
さっそくでもチャレンジしてみてください。
生徒の笑顔と教室の繁栄のために!
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